事業内容

自動車関連環境試験設備

自動車関連環境試験設備トップへ戻る

VT-SHED設備

EPA、CARB対応の高精度測定を実現したVT-SHED設備
独自の溶接工法や圧力バッグが、気密性や低バックグラウンドなど優れた性能を発揮。
実車用と部品用をご用意し、多様なニーズにお応えしています。

VT-SHED: Variable Temperature Sealed Housing for Evaporative Determination

VT-SHED設備は、EPA、CARB規格のレギュレーションに対応したプログラムで、運転及び要求試験温度の最高、最低の定置温度運転を行い、テストワークから発生する燃料蒸発量を測定するための装置です。
設備内温度を規定の温度、時間で可変させ、設備内に設置した測定物より出るハイドロカーボン(HC)蒸散量を計測(エバポエミッション測定)する密閉された恒温槽です。温度変化による設備内の圧力変動を制御し、かつ設備内外空気を遮断します。設備内温度制御には、自社製作の熱源装置及び冷凍機を使用し、設備内圧力制御には圧力バッグを使用します。
厳しくなる一方の規制に対応するために、溶接工法を早くから取り入れるなど、さらなる測定精度の高精度化を実現しています。

image

▼ 特長1: 溶接工法 ▼

  • コーキング材等を使用しないため、SHED躯体から発生するHCを格段に減らすことができます。
  • 設置後の漏れの心配もなく、気密性能も向上します。
  • SHEDの躯体強度が向上し、その結果、圧力制御性能も向上します。
  • 消耗品を交換しても、コーキング材等を使用しないため、メンテナンス後もすぐに使用することができます。
  • SHED室内の床部には継目がまったくないため、燃料やオイル等が漏れても、継目等にしみ込むこともなく、水洗いすることも可能です。

溶接工法とパネル工法の比較

溶接工法 パネル工法
気密性能
圧力制御性能
低バックグラウンド
躯体強度
メンテナンス性
耐久性

パネル工法では・・・

  • 温度上昇による圧力上昇を躯体自体が受け止められず、躯体が歪み、その結果、気密を保持できなくなる可能性が高くなります。
  • パネル継目はコーキング材によるシーリングが必要で、そのコーキング材から発生するHCを時間をかけて蒸発させなければなりません。
  • 組立て後の漏れ検査で、もし漏れていた場合は再度シーリングし、またコーキング材から発生するHCを時間をかけて蒸発させなければなりません。
  • コーキング材の経年変化による劣化を補修した場合も、再度コーキング材から発生するHCを時間をかけて蒸発させなければなりません。
  • 測定物より漏れた燃料、オイル等がシーリング部にしみ込む可能性があります。そこから発生するHCを時間をかけて蒸発させなければなりません。

▼ 特長2: 圧力バッグ ▼

圧力バッグとは

SHED設備は密閉された恒温槽のため、SHED設備内の温度変化により、圧力も変化してしまいます。それを一定に制御するためには、設備内の容積を変化させる必要があります。その容積を変化させるための部品が、圧力バッグです。
圧力バッグは、SHED設備内の圧力が常に設備外の圧力と均等になるように、設備内で膨らんだり、縮んだりを繰り返します。
圧力バッグは、測定物から発生したHCと直接触れることになります。この時、圧力バッグからSHED設備内の空気が漏れたり、HCが透過してしまっては、正確に設備内のHCを測定できません。
このため圧力バッグは、気密性能及びHCの遮断性能が高く、柔らかい素材で、なおかつ自身からHCを極力発生しない素材という条件を満たす必要があります。

image

アルミ蒸着フィルムを採用

当社の圧力バッグは、アルミ蒸着フィルムを使用しています。従来はフッ素樹脂フィルムを使用していましたが、HC発生量の低減、ガス透過性の低減、耐久性の向上のため、アルミ蒸着フィルムを採用しています。

アルミ蒸着フィルムは4層構造になっているため、従来のフッ素樹脂フィルムに比べ、
HC発生量は、約1/5
ガス透過性は、約1/10
耐久性は、約2倍

となり、さらに高いレベルでのバックグラウンド発生量の低減、気密性能の向上、圧力制御性能の向上を図っています。

image

アルミ蒸着フィルムとフッ素樹脂フィルムの比較表

アルミ蒸着フィルム フッ素樹脂フィルム
HC低発生
HC非透過性
耐久性

▼ 特長3: 低バックグラウンド ▼

当社のVT-SHED設備は、バックグラウンドの発生を最大限に減らすため、HCを多く含むグリスを最大限除去しています。SHED設備内で使用する分解可能な機器類は、一度分解しアセトンにて超音波洗浄を行います。 その後、約60℃~80℃の温度内にて、時間の許す限り放置し、洗浄しきれないグリス内のHCを蒸発させます。再度、HCを含まないグリスを塗布し組付け、使用します。 その結果、当社のVT-SHED設備のバックグラウンド保証値は、レギュレーション値を下回る 0.01g(10mg)/CARB(24h)と、なっています。※レギュレーション値 0.05g/40.6℃(4h)

SHED内の機器設置までの過程

image

VT-SHED試験設備

EPA、CARB規格のレギュレーションに対応したプログラムで、運転及び要求試験温度の最高、 最低の定置温度運転を行い、テストワークから発生する燃料蒸発量を測定するための設備です。

SHED室内温度設定範囲 18.3~40.6℃ 精度±1.0℃(温度検出精度)
室内温度分布 精度±3.0℃以内
SHED室内循環風量 室内容積80% ±20%m3/min インバーター設定
SHED室内圧力調整精度 ±5mmH²O
SHED室気密性 CARB/24H ±3%以内
SHED室HC発生量 CARB/24H 0.01g以下
image

お問い合せ先
自動車関連環境試験設備に関するご質問、お問い合せ事項がございましたら、
下記メールフォームよりお問い合わせください。
電話・FAXの場合には下記までお問い合わせください。
ジャプス事業部 TEL: 0565-86-1501 FAX: 0565-86-1502

お問い合わせフォーム

株式会社 IHI 検査計測 http://www.iic-hq.co.jp/
許可なく本資料の転載利用を禁ず