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EMC試験

電磁適合性(EMC)試験とは、電磁波によって電気・電子機器が誤動作しないかを確認する試験です。

電気・電子機器の開発(設計、製造)を行うメーカは、開発品に対して製品化や海外展開を行う際に、電磁適合性(EMC)試験規格を満足することが要求される場合があります。

当部門で開発する電気・電子機器においても、適用されるEMC 試験規格は異なるものの、使用環境に応じたEMC 試験規格を満足することが要求されることがあり、その検証・試験を行っています。特に防衛・航空・宇宙分野などの製品は、ミッションを成功するために厳しい要求が適用されます。

原理

電磁適合性とは、Electro Magnetic Compatibilityを訳したもので通常は、EMCと呼ばれます。EMCは、一般的に大きく2つの性能のことを指します。

  • エミッション(Emission):
    開発製品自身が電気的ノイズを発生して他の電気・電子機器の誤作動を招かない(自身が発生するノイズを抑える)性能です。
  • 感受性(Susceptibility):
    開発製品が他の電気・電子機器が発生した電気的ノイズによって誤作動を引き起こさない性能です。これは、イミュニティ(Immunity)ともいわれます。

さらにこれら2 つの性能は、ケーブルやハーネスを経由して伝搬する「伝導(Conducted)」と装置間の空間を伝わる「放射(Radiated)」の2つに分類されます。
このため、EMCの評価は、「伝導雑音(Conducted Emission)」、「放射雑音(Radiated Emission)」、「伝導感受性(Conducted Susceptibility)」、「放射感受性(Radiated Susceptibility)」の4つが対象となります。

導入事例

防衛・宇宙システム部で実施してきたEMC試験

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