イプシロンロケット発射管制設備
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の基幹ロケットであるイプシロンロケットを打ち上げるための地上設備の開発を担当しました。
イプシロンロケットの特徴である自動・自律点検の機能を持ち、ロケットを動作させるための制御指示の送信、ロケットから時々刻々と送られてくる状態データの監視を行うシステムになります。また、状態データをリアルタイムで技術者に見せる機能、作業後に解析する機能も備えています。
原理、仕様
- 自動・自律点検:
自動・自律点検が行えるように、ロケットへの制御指示、状態データ、及び制御、監視の順番等の各種データをデータベースに登録し、点検作業ごとに実施する内容、順番を自由に組み替えられるようにしています。 - ポスト解析:
点検作業、及び実際の打ち上げ時の状態データはデータベースに登録され、いつでも見たい時間,見たいデータを見られるようにしています。データはWebブラウザでアクセス可能な仕組みとなっており、システムに繋がっている端末から自由にアクセスできるようになっています。 - 信頼性・安全性:
ロケットの点検、打上作業にあたり、設備の何かが故障したり、壊れたりして作業が継続できないような状態になっても、必ずロケットを安全に止められるように、安全化するための機能は冗長構成にしています。
資料、関連サイト
- イプシロンロケット(JAXA 宇宙輸送技術部門のサイトへ)