X線による残留応力測定
非破壊で表面層の応力測定ができます。当社では、このX線応力計測サービスを実施しています。装置は小型軽量であり、現場に持参して実機の応力を計測できます。
X線回折法は、残留応力測定に多年の実績をもつ定評ある測定法です。この方法は標準となる"長さ"に結晶格子面間隔を用いることにより、金属材料・セラミックス等の多結晶性物質を測定することができます。
注)当社は、Stresstech Oy (フィンランド)の日本における輸入販売総代理店として、本装置を販売しています。
主な用途
- ショットピーニングの残留応力分布測定(対象:ギヤ、軸受け、タンク内面等)
- 接合・溶接材の残留応力測定(対象:タンクの胴体・鏡部、配管内外溶接部等)
- 熱処理による残留応力除去・圧縮応力付与の効果確認(対象:ロータ等)
- 機械加工による残留応力確認(対象:切削加工品、プレス加工品等)
- 構造物の負荷応力測定(溶接による拘束応力の確認等)
- 材料に変形や破壊が生じたときの原因調査(対象:補修品、軸受け等)
- 応力腐食割れの原因、対策の確認(対象:ステンレス製タンク等)
- 残留オーステナイト量の確認(対象:軸受け等)
主な特長
- 測定項目:
残留応力測定、残留オーステナイト量測定 - 深さ分布測定:
電解研磨(電解反応による溶解)を用いた深さ応力測定 - 照射径:
φ0.8、1、2、3、4、5 mm - 現場計測:
タンク、フランジ、ローターシャフト、橋梁、構造物支柱等の現場計測
管球 | 対象材料 |
---|---|
Cr | 鉄鋼、アルミニウム、銅など |
Mn | ステンレス、インコネルなど |
Ti | αチタン |
※結晶状態により、測定が困難な場合がございます。