光ファイバを利用したFBG(ファイバ・ブラッグ・グレーティング)計測技術
防爆性を要する場所、屋外で長期間計測したい場合、FBGセンサを用いた計測サービスを提供します。
FBGセンサによる長期モニタリングシステム
ひずみ計測において、電気抵抗式のひずみゲージが使用されることが一般的です。しかし,ゲージ内には金属箔があるため温度、紫外線、疲労、環境などに対して一定の使用限界があり、また防爆性を要する環境では使用が困難です。
これらの問題を解消するため、IICでは、屋外で5年間計測可能なFBGセンサを日東電工株式会社と共同開発しました。
国内外において特許取得済み[特願2021-546926]
一例として、橋梁の支承部における事例を紹介します。支承にFGBセンサを設置し、ひずみや温度を長期間(5年程度)測定し支承の機能低下の有無を診断できます。また支承部に限らず、桁部での計測や、き裂の進展などもモニタリングもできます。
老朽化した橋梁など国内のインフラ関係の補修工事を効率的に実施するため、長期間、継続的に計測可能なFBGセンサによる長期モニタリングシステムです。
- 外部電源が不要で、計測データを無線通信によって遠隔モニタリングできます。
- 特許取得済みの固着材一体型FBGセンサを使用
(日東電工株式会社との共同開発品)- 腐食・劣化のないFBGセンサを使用しています。
- 長期間(目標年数:5年)耐久する固着材を使用しています。
- センサは設置しやすいように固着材と一体型になっています。
「鋼橋」:上部構造(主桁、横桁、床版等)/下部構造(鋼製橋脚)/支承部(鋼製)
なお、コンクリートの場合、別途適したFBGセンサを選定し、計測仕様を提供いたします。
適用事例
FBG センサによる長期モニタリングシステムは、光ファイバデバイスであるFBGセンサを使用し、電源不要で遠隔モニタリングを長期間継続できることが優位な点です。インフラの状態を把握できる連続的なモニタリングシステムは、多くの構造物で適用できます。
支承の発生ひずみを継続的にモニタリング
計測から解析による一貫したサービスを提供
検査計測会社だからこその構造解析サービス
支承自体のひずみ計測の有効性を確認するため、鋼単純合成床板全体や支承部をモデル化し、有限要素解析を実施することもできます。